藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

失礼な質問

(つづき)

1.金儲けそのものに興味がある人。
2.儲けたお金を何かに使いたい(から稼ごうとす)人。
3.お金そのものに興味のない人。

で、2.の儲けたお金を何かに使いたい(から稼ごうとす)人。は今のアッパー40tyくらいの経営者に多く、今一番脂も乗っていて「ともかく事業」という雰囲気が漲っている。
事業が事業を産み、M&Aを駆使したりして複合拡大してゆくこと「そのもの」にゲーム的な面白さを感じているようにも見えた。
「最終的にはどんな出来上がりをイメージしますか?」と聞いたら。
「そんなことは予め予測は困難で、その時々にチャンスを見出すんですよ」と困惑気味の答え。
自分が聞く質問ではなかったな、と思いながらもやはり事業家は事業家であり、思想家ではないな、などと考える。そして自分もカテゴリーとしてはここにいる端くれであることを認識した。
同じ質問が自分にあっても、(それらしい姑息な回答は思い浮かぶけれど)「事業ってのは大変なんだよ」的な感じでしか回答できないだろう。
事業家は事業が自己目的化し易いものだし、それを維持しさらに拡大することも誰にでも出来ることではないから、「じゃあなたは何がしたいの?」というのは便利だけれど実に失礼な質問であることにも気付く。
(つづく)