藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

情報のインとアウト、そして消化。


はてなrssリーダーがなくなり、よそのサービスに移行したものの疎遠になって一年ほどが経つ。
一時は朝起きては150くらいの最新記事を矯(た)めつ眇(すが)めつしていたのが、せいぜい新聞のサイトを回るくらいになってしまった。
たまには他サイトを回ってみて面白かったりするのだが、思えば情報のための情報を追いかけていたような感じで、どうもインプット過剰だったという気がする。

自分が、どの位の深さの情報が欲しいのかは別にして、限られた時間で考えらるテーマは決して数多いものではないから、まるで本屋を巡るように「あれもこれもあれも」と手を伸ばしてみても結果的にはどれも中途半端。
毎日配信されるニュースも一日に二回も見れば実は十分で、しょっちゅうスマホを覗いていることで結構細切れの時間を失っているなと思う。
やっぱり書籍に比重を移して、そのテーマについて一気に深掘りするほうが効率は良さそうで、どうも情報の整理は最後はアナログ優位な感じ化するのである。

インプットもアウトプットもどちらもそればかり追いかけていては、それが自己目的化してくる。
重要なのは消化力で、あまり食べ過ぎても栄養不足でもよろしくなく、腹八分目にしておくのがネットでも健康法なのじゃないだろうか。

あることの情報だけが欲しい場合はネットで常時集めておいて溜めておく、のはスクラップ行為。

で、掘り下げたい関心のあるテーマは時間の取れるときに、二三時間集中して取り組む、という具合にしてみたら、思いのほか自分の周辺がすっきりするのである。
PCとかスマホに自分のような中年以上の世代でもずい分と支配されているのだ。
若い人の"ゲーム脳"とよく表わされるが、同様のことはネットを使う人にはみな症状があるのじゃなかろうか。
刺激に反応する日常を、(劇的ではなく)ちょっと見直してみることも必要だと思うのだった。