藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

正解はひとつじゃない。


どんなAとBしたらいいですか?という質問がある。
AとBは一杯あって、対になっている。
「どんな会社に就職したらいいですか」
「どんな人と結婚したらいいですか」
「どんなスキルを身に付けるといいですか」
「どんな本を読んだらいいですか」
「どんな老後を過ごしたらいいですか」
「どんな最期を迎えればいいですか」
もういいか。

で、実はこの形式の質問に必ず通用する回答がある。





それは「どんなCにしたいかによるよ」というやつ。
Cは仕事観とか結婚生活とか、主に自分の生活というか、大きく言うと人生観みたいなものだ。
あらゆる質問はそこに集約されている。
先日友人に「無趣味だから何かいいテーマはないか?」と聞かれた。
そりゃ沢山あるし、他人の様子を参考にするのもいいけれど、結局自分次第である。

自然界ではアーベル-ルフィニの定理というのがあり、五次以上の代数方程式には「公式がない」という。

日常で複雑な問題に出会うとよくこのことを思い出す。

自分たちの都合でAを優先すれば、相手はBとCの影響を受け、それは業界にはE、ユーザーにはF、行政にはGのような影響をもたらし、法律的にはHのような問題が起こり得る。

というような場合、初期値に何を固定して主として考え、その後どの対象を優先あるいは劣後して考えるのかというようなことは、それこそ選択肢は無限にある。
優秀な弁護士は「あらゆる立場でオプションを考える」と聞いたことがあるが、日常の選択にも同様のことが言える。
一見危機的な選択ではないから、自分たちは「どれかを優先し、どれかを固定的に考えて」日々選択をしているのである。
(つづく)