藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

今が安定期では。

経済が複雑化するにつれ、つまりグローバル化とかリアルタイム化するにつれ、何が為替の変動要因か?とか何が景気を左右しているのか、というようなことはますます読みにくくなっている(と思う)。
政治家の先生が「デフレマインド脱却へ」と言っても実際日本とか米中央とかロシアとか新興国とかの「どこが景気が良くてどこが影響を受けるのか?」ということはとっても読みにくい。(というか読めない)

「デフレマインド」の原因は本当にデフレなのか、それとも気持ちだけの問題で皆お金を使わないのか、詰まるところは「将来への安心感」とか「将来への不安感の払拭」にあると思う。

経済もニュースもほぼ世界中を駆け巡り、不安な報道のない日などない今日では、日銀がどうこうとか首相や外国政府がどうこうとかいった話を見ていては、デフレマインドというのはもう永遠に無くならないのじゃないだろうか。

日本という自分が住む国だけでさえ、日々年金が危ないとか財政赤字は突出しているとか、人口は減っているとか円高再来とか、不安材料には事欠かない。
けれどその一方で戦後最大に豊かな時代にある、ということも肌では感じるからますます「デフレマインド」の正体は気分次第なのではないかと思うのだ。

必要以上に物を買うこともなく、またむやみに投資や投機に走ることもない今のデフレ時代は、実は割と安定していて「それほど将来の成長」はないけれど悪くない大衆心理の時代ではないかと思う。
もう数年もすれば、脱デフレ、経済成長ありきの目標が幻想か否か、自分たちが判断する時代がくるのではないだろうか。

デフレマインド脱却へ政府の後押し必要…甘利氏
深層NEWS
 甘利経済再生相と榊原英資青山学院大教授が5日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、今年の日本経済をテーマに議論した。
 甘利氏は今後の経済運営について「(企業経営者が)デフレマインドから完全に脱却していない」ため、政府が後押しする必要があると語った。2017年4月に予定されている消費税率の引き上げについては「安心して(税率を)上げられる経済環境を作ることに全力を投入する」と述べた。
 榊原氏は、原油などの価格下落により、資源国の経済が悪化していることをリスクとして挙げたうえで、「順調な日本経済も世界経済の影響を受けてくる可能性がある」と指摘した。
2016年01月05日 23時38分 Copyright © The Yomiuri Shimbun