藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

お金はすべて隠せない。

今でも国の発行する紙幣とかはある程度厳格に管理されているけれど、早晩全てのお金にIDが付く時代が来ると思っている。
普通にお金を稼ぎ、使い、貯蓄している分にはいいけれど「内緒のへそくり」とか「マネーロンダリング」というのは出来なくなる時代が来るだろう。
全ての紙幣のナンバーが一括管理され、さらには紙幣にセンサーまで付いたとすれば、世界中の金の流れは「誰かに」は筒抜けになる。
モノを取る泥棒はいてもお金を盗むという行為はなくなるのではないか。

いいこともある。
税金とか国家予算とか交付金などは、今は動く単位が複雑すぎて「公共予算何兆円」と言われてもイメージがとてもしにくい。
お金にIDが付き、さらに「どこからどこにお金が流れているのか」を軌跡として表示すれば、無駄な税金とか予算とか分かりにくい行政の中身も透明化してくるのではないだろうか。
決算書を眺めるだけでは分からない、リアルなお金の流れが見えるようになれば、納税者が常に抱いているフラストレーションも解決できるような気がする。

マイナンバーとかのレベルではなく、国のお金がどこに流れているのかとか、どの国にどんな量のお金が必要か、とかこれまでの世界とは画期的に違った金の使い方が実現してくるように思う。
これまではごく一部の人にしか見えなかった流れがどんどん見えてくる、という意味では少し窮屈さは感じるけれど、また一つ新しいITの活用なのに違いない。

透明化ってちょっと怖いけれど、威力はすさまじいものがあると思う。
世界中の金の流れを眺めたら、今とは違う感想を持てるだろう。