藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

量が質に変わる時。

Googleに買収されたyoutubeは、現在「一分間に400時間分のアップロード」があるという。
1日あたり57万6千時間分、つまり2万4千日分/日。

つまり「1日あたり65.8年分」。
つまり今のネットのコンテンツは一年では876万日分、"一日あたり2万4千年分"となる。

200万%、と言っても実感がないけれど、ストレージが無限に解放されて初めての今、そんな規模感でコンテンツは広がっているということだ。

そんなことを知って当のyoutubeを見てみる。
いろいろとネットを使うことについての賛否の声はあるけれど、ちょっとうっかりするとそのコンテンツの波に簡単に飲み込まれそうになる。
「クラシック」とか「ジャズ」とかそんなのだけではなく「音楽」「落語」「映画」「微生物」「宇宙」あらゆるワードでコンテンツが検索される。

実は本当に欲しい情報はない、という場合ももちろんあるのだけれど、それにしても"多数を頼む"というか、「圧倒的なコンテンツ世界」を見ているとそこは別のもう一つの世界だ。

ともかく、まず「数で凌駕する時期」が今なのだろう。
無限にも思えるストレージの中の整理はこれから進むのに違いない。
それにしても「少数の美徳」とか「限りある資源」の時代から「無限のストレージ」というのは随分かけ離れた存在になってしまった。

そして今「1日で66年分のボリューム」のコンテンツを、自分たちは一生かかっても網羅することはすでに難しい。
一年で「2万4千年分のコンテンツ」というのはボリューム的には「過去の歴史上最大の規模感」ということになるだろう。

多分またその先に新たな規範とか、"本当に必要なものを選ぶ知恵"が生まれるのに違いないと思う。
ブレイクスルーって、その最中にいても「それ」とは分からないものに違いない。
あふれ返る情報やコンテンツと、いよいよ自分たちはどう向き合うのかを考えなきゃならない時代になってきたぞ。