藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

読書の方法。

年末になり、なんとか部屋やオフィスに溜まった本を処分できないかと考える。
思えばこれまでの人生で、引越しとか年末とか「節目」のたびに浮かぶこの課題。

結論から言えば、今のままでは無理だ。週刊誌を入れれば毎年、最低100冊以上は溜まってゆく。
週刊誌系はなんとか処分するものの、文庫や新書はなかなか捨てづらく、「○○全集」なんかを買ってしまった日には最悪だ。
(古本屋にいけば全集もバラで売っていたりするし)

そこで裁判長の気分になって「このままではこいつ(オレ)はどうなるのか」を考える。

実刑だ。
何度も繰り返すから、執行猶予のつかない実刑だ。
あるいは「更生施設」に入る必要がある。

で最低限「更生するための要件」を考えてみた。
一つには「一冊読み切ってしまうまでは新しい本は買わない刑」。
ところが趣味や遊びや仕事や古典や…と分野が複数ある以上「一冊限定」てのは難しい。
なので止むに止まれず「斜め読みの刑」を選択することにした。

自分は本を読むのが遅く、それはレーザーディスクのように「ジー」とテキストを消化して行っているからだ。
これからは、例えば夜居酒屋に入る前に「今日はこの一冊を終了する」と決めてかかる。
まあ二時間くらいしかないわけで、その間に「その一冊」をともかく把握してしまわなければならないということだ。

よく生産性の向上などというものの、

その気になって「本全体を流し読みしながら全体の文脈を把握する」というのは、ある程度できそうな気がしてきた。

悲しいのは、そんな気持ちで居酒屋に入っていると酔わないこと。
せっかくくつろぎに行くはずが、仕事場が居酒屋になっただけ。

まあそういうものかもしれませんが。
(つづく)