藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

投げずにネチネチと。

若気の至り、とはよく言ったものだが、思い出すだけで背筋が寒くなるようなことって一つやふたつではない。
腕もないのにバイクで峠を走ってみたり、暴飲して病院に運ばれたり。
進学や就職も熟慮していたとは到底言えず。
よくこんなで何とかやってきたものだと真剣に思う。

市井で普通に生きていれば、近くに犯罪に手を染めるものもいるし、不幸な事故に会う人もいる。
家庭や仕事や異性関係に問題を抱える、なんて珍しいことでも何でもない。

この世は危険でいっぱいだ、とも言える。

そして、少しできた「生活の綻び」がどんどん広がり、いつしか取り返しのつかないことになる人も全然珍しいことではない。
病気だって突然やってきて人を襲うし。

突然の事故でどうにも避け得なかったものはともかく。
「ほんの少しのつまずき」をどう乗り越えていくか、というのはかなり重要な「人生のコツ」じゃないかと思うのだ。

自分も御多分に洩れず、前述のような"アホっぷり"を展開してきた。
一歩踏み外せば、そこから裏社会に引き込まれるようなことは十分にあったと思う。

エラーやミスや事故はどうしても起きるものだ。
その時に"ダークサイドに堕ちずに踏みとどまるしぶとさ"が案外その後の方向を決めてしまう。

もうダメだ!と思った直後に「諦めてしまう」のと「それでもネチネチとこねくり回す」のとの違いだろう。
未練がましいと言わば言え。
その未練こそが、次にちょっとした何かをつないでいるように思う。

全然かっこよくはないけれど。