藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

今が旬。

自分は人生の◯◯というタイトルが好きなのだが、しばしば「うざい」とお叱りをいただくのでそう思っている人にはすみません。

自分は子供のころから「大事なものは最後まで取っておく」ような性質があった。
例えばトランプでジョーカーのような切り札を最後まで取っておいて、「切りどき」を見失って勝負に負ける、とか。
一番遊びたかったフィギュアをずっとしまっておいて、十年後に気づくとか。
そういう「鈍くさい子」だった。
物事の楽しめる"旬"を逃していたのだ。
同様のことはその後も続き、高価な服を買ってクローゼットに押し込め、「もう到底似合わないこと」に気づいたこともなんどもある。
なので高価なものは買わなくなった。

その時その時を楽しむ、というふうに考えていかないと、こういうことは人生で何度でも起きそうだ。

先日、居酒屋のカウンターで「僕もそのうち起業しますよ」と話す若者がいた。
「そのうち」っていつだろうなあと余計なことに頭をめぐらす。
本当にやりたいこととか、必ずやっておいたほうがいいこととかは案外絞りにくいものだ。
「切り札は後で症候群」にかかってはいないだろうか。
(つづく)