藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

変わる仕事観

*[次の世代に]先輩に答えなし。
秋。この時期になると就職相談が増えてくる。
よく「要領をかます」などと言ってまるで手を抜いてよくないことのようにも言われるけれど、「要領」というのは大事なものだ。
「要領」を得ず、いつもいつもその場で「考え考え」やっていては短い人生が終わってしまうぜ、なんて最近よく考える。
歳を取ってきた証拠である。(嘆)
 
先日「AIでどんな課題を解決してもらいたいですか?」というアンケートに「就職や転職についてアドバイスして欲しい」という学生さんの回答があって、改めて「仕事」というのは実に人生において重要で、また決まった正解もなく、人間関係の中心でもある厄介なものなのだなぁと考えさせられた。
「一流企業に入ってしまえば…」とか「公務員で安定的に…」と特に疑問も持たずに、そのまま四十年も過ごしてしまった、という人は自分の世代以前にはとても多かった。
理由は「稼いで食べる」が第一義だったからだ。
それが「そうではない」というのは時代が豊かになった証拠だろう。
ということは、今の「おじさんおばさん」世代のアドバイスは総じて「あまり役に立たないかもよ」という風に思っておいたほうがいいだろう。
これからの世代観とか仕事観は、新たに作るものになると思う。
(そういう意味では「年収いくら」「学歴なになに」「職業なになに」で括る婚活なんかもちょっと時代からずれている)
 
格差社会なんて言われているけれど、自分は「貧富のない時代」がくると思っているので、"そんな時代"にどんな職業が向いているかを自分で何度も考え続けるトライ&エラーが一番の方法だろう。
そんな風に"人生に要領をかます"のが私のアドバイスだ。