藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

瓦礫の後。

日本の少子化、高齢化が抜きん出ているのはみんなが知っている事実だ。
これ、そのつもりになって臨めば今後の「お手本」になる。

特に厚労省の指揮する介護保険のシステムについては、行政の「補助と規制」がどれほど介護業界を揺さぶり、
また事業者は揺さぶられ、さらにはもっと古い国民皆「医療保険システム」がどれほど根深い問題を含んでいるかが見て取れる。

今のところは失敗例だ。
狂ったように「規制と加算」を振り回すけれど、どのみち財政的に破綻するだろう。
だからその先だ。

一旦国が手厚くしすぎた医療や介護のシステムを「どこまで切り下げるのがベストか」ということは日本が一番知っている。

一旦破綻して、ゼロリセットされてしまえば「経験値」がものを言う。
今はちょっと悲劇を待っているようなところで、何だか気持ちが悪いけれど、積み上がった既得権益は一度瓦解せにゃならぬ。

医療や介護、という先進国が悩む問題について、一番正解に近いところに日本はいると思う。
今から、次の制度を考えておきたいと思う。

北京の高齢者施設は高級化傾向、入居費は月に数十万円 一般市民は尻込み

2/25(日) 20:15配信

【東方新報】中国も高齢化社会に突入し、高齢者福祉分野が注目を集めるようになってきた。高齢者施設は高級化する傾向にあり、入居費用はややもすれば毎月1万元(約16万円)を超え、中にはその2〜3倍かかる施設もあり、尻込みする市民は多い。

北京市(Beijing)内にある「光熙(Guangxi)長者公寓(訳:高齢者マンション)」は、かつてはホテルだった建物を改築した高齢者施設で、100床を擁する。また、130床の2級リハビリ病院も隣接。この施設のマーケティング担当者によると、入居者のほとんどは自立生活ができない70歳以上の高齢者だという。

ここでは各診療科の医師が24時間体制で詰めているほか、専門の看護チームが日常生活をサポートしている。部屋料金と看護費、食費を含む入居費用は高齢者の状況に応じて、毎月1〜4万元(約16万〜67万円)だという。

高齢者福祉施設に詳しい不動産関係者によると、北京市内の高齢者施設のベッド1床の価格は現在、毎月4000〜6000元(約6万〜10万円)が一般的で、看護費と食費を加えると毎月1万元以上になる。近年は不動産関連企業が高級高齢者福祉施設へ投資する金額も増えているという。

企業の上級管理職や海外から帰国した華僑など、比較的高い経済力のある高齢者が北京の施設を選ぶにつれて、本来は通常価格で運営していた高齢者福祉施設も徐々に高級路線へ変更しつつあるという。

大手外資系銀行で働く劉さん(女性)は一人っ子世代で、家には夫の両親と合わせて4人の年老いた親がいる。高齢者福祉について自分たちの切迫した問題として意識するようになり、焦りすら感じるようになったが、高齢者福祉分野はまだ雑然としていて、価格も高止まりしていると嘆いている。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。