藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

競争のない時代に。

次のアポイントとの待ち時間に駅前のプロントに入る。
午後五時。

驚いた…
テーブル席は飲み会で満席。
ホワイトカラーの五、六人のグループが目立っていた。
カウンターはスモーカーが数人、一人でビールを飲んでいる。
店内は薄暗くて、どこか秘密クラブみたいになっているが、みんな「ここがあってよかった」という表情だ。

そして奥のテーブルから「今日は早めに飲んで、早めに帰ろうな」という声が聞こえた。

デフレ。
これに違いないと思う。
自分はタクシーに乗るたび、運転手さんに景気のことを質問するが「インフレ」と答えた人は一人もいない。
デフレデフレだ。
早めに飲んで、早めに帰宅。
外部に消費する生活はやめにしている、という空気が濃い。

こんな時代に「これからどんなことを仕事にしていくか? 」ということを今の二十代の人は真剣に考えるべきだと思う。
おそらくそこには「これまでの人気企業への就職」という選択肢はないように思う。

「競争相手や目標が見えていた時代」と、「答えのない時代」の差は大きい。
答えのない時代は、力の優劣だけで決しない世界だとも言える。
これからの方が面白いのではないだろうか。