藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

国対国、の終わり。

*[次の世代に]時代のうねりの中で。
今年の正月に三国志を読んでいた。
と、まぁーーーーーまあぁ。
 
政治と権力と、金と愛憎と、侵略と裏切りと。
が際限なく繰り返された数千年、と思ったらたった百年(184-280年)のことでした。(驚)
ただ
その百年の間に、争うこと争うこと。
 
中国は自身の歴史と同様、外交との中でどれほど争うのか。
台湾・EMS世界最大手のホンハイ盟主の郭台銘(テリー・ゴウ)氏が次期総統選に出馬するという。
中国と台湾、香港の関係も「リーダーたち」の働きによって揺れ動く。
人は一体どうして「国境」というものでこれほどいがみ合うのか。
本質的に、土地がその中に富(資源)をもたらすものだからか。
今の21世紀は基本的に「そんな価値観」を抜け出てていないと思う。
「より長距離のミサイルを」なんて議論は本当に必要なのだろうか。
いつまで「個対個」で啀み合い続けるのだろう。
 
世界中の国が集まって「国連軍」を作り、各国は完全非武装になる日が早く来て欲しいと思う。
今世紀中には無理だろうか。
新しい世代の価値観がリードしてくれるのではないかと期待している。
 
 
[FT]郭氏が台湾総統選出馬 中台関係への影響は?
2019/4/19 16:12
 台湾の次期総統選が史上まれに見る予想のつかない選挙になろうとしている。電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手で、米アップルから生産を受託する鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長の出馬表明が混戦に拍車を掛けた。
4月16日、米国が台湾との関係を定めた台湾関係法の40周年式典に立ち会う郭氏=ロイター
 台湾で最も裕福な人物である68歳の郭氏は、最大野党・国民党の公認候補者を決める予備選に参戦すると明らかにした。現総統の蔡英文氏が率いる与党・民主進歩党民進党)に比べ、国民党は中国に対して融和路線を取っている。
 郭氏が率いる鴻海は中国と切っても切れない関係にあるため、対中政策に疑問を呈する声が上がっている。中国は台湾を自国領土の一部だと主張し、このまま台湾側が実質的な独立の維持を主張し続ければ併合すると迫っている。
 異色の政治家の台頭で、台湾政治では長く続いた民進・国民の二党支配の体制が揺らぎ、中国の介入を非難する声が広がっている。そうしたなかでの郭氏の出馬はさらなる波乱材料だ。
■「中国にとって御しやすい」
 台湾独立派の民進党政権で2度の閣僚経験を持つ邱太三氏は「郭氏は中国にとって望ましい候補者だ」と述べ、「彼の企業(鴻海)の売上高は5兆台湾ドル(約18兆1400億円)以上に拡大したが、中国に依存しているため、中国にとっては御しやすい」という。
 鴻海の創業者として一代で財を成し億万長者になった郭氏は、台湾政治の慣例に従って有権者にアピールしている。同氏は17日、出身地である台北郊外の寺院を訪れ、夢に現れた海の女神・媽祖(まそ)が「いでて社会に貢献せよ」と告げたと支持者に語った。地元出身であることを強調する狙いだ。
 だが総統選出馬者は多く、郭氏の前途は多難だ。国民党の元立法委員(国会議員)でポピュリスト(大衆迎合主義者)の韓国瑜氏が18年11月、民進党の地盤・南部高雄市の市長選で思いがけず勝利したことを受け、国民党の総統候補者を決める予備選は既に混戦模様だ。韓氏は中国の観光客と対中貿易を通して高雄市の経済に活気を取り戻すことを目標に掲げている。同氏は今年3月、中国を訪問して共産党幹部に会ったことで台湾当局から批判を受けた。
中国アモイで、農水産物輸出の覚書調印式に立ち会う台湾高雄市の韓国瑜市長(中央)=高雄市政府提供・共同
 中国と親密な大物が所有するTV局の番組で好意的に取り上げられているおかげもあり、韓氏は台湾全土に支持基盤を広げている。複数の世論調査によれば、韓氏は国民党の総統候補者の誰よりも大差をつけて民進党の候補に勝つ見通しだ。
 一方、現総統の蔡氏(民進党)は国民党の主な総統候補者全員に世論調査で後れを取っている。民進党の候補指名でも予想外の苦戦を強いられそうだ。
 総統候補者として郭氏を評価する世論調査はまだ公開されておらず、今後の見通しは予測不可能だ。彼の発言からは韓氏同様、台湾経済の活性化を目指す現実的なリーダーとして有権者にアピールするであろうと予測される。
 「平和、安定、経済、未来。これが私の信じる価値だ」--郭氏は17日、国民党の中央執行委員会でこう宣言した。また、同党に対して「失われた若年有権者の支持を再び取り戻そう」と促した。
■ビジネス利権と政治を切り離せるか?
 しかし高雄市長になった韓氏(元青果市場の経営者)と同様に、郭氏も鴻海の中国とのビジネス利権と政治方針をいかにして切り離すのかという点に注目が集まることは必至だ。郭氏は今週、日々の業務から退くと表明した。これに対し、会社側は、郭氏は董事長職にとどまると発表した。
 台湾の法律上は、総統選に当選した者に資産を受託団体に預けることを義務付けているが、企業の役職にとどまることは理論的には可能だ。
 複数の国民党員によると、郭氏は既に馬英九・前総統など党内の重鎮の支持を得ている。馬氏は台湾が中国の一部であるという中国の主張を受け入れ、中台関係に雪解けをもたらした。一方、蔡氏はこのような発言を拒否している。
 馬前政権の一員だった国民党のベテラン政治家は「郭氏であれば、党は馬政権のやり方に立ち戻り、台湾海峡の平和を確保できる可能性がある」と期待を寄せる。
■製品は米国に依存
 しかし総統候補を目指す郭氏に立ちはだかる試練は、対中関係だけではない。鴻海は世界中の「iPhone(アイフォーン)」を安く組み立てるために中国に依存している。しかし、この製品の巨大な市場である米国への依存度もまた同様に高い。
 「それで多少はバランスが取れる」と邱氏は話す。「郭氏は米中どちらの機嫌も損ねるわけにはいかないから」
By Kathrin Hille
(2019年4月17日付 英フィナンシャル・タイムズ電子版 https://www.ft.com/
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