藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

  本当に働きたいか(1)

*[ウェブ進化論]自己決定の時代。

日経より。
新卒の採用とか働き方がどうとか聞くたびに、この国は大丈夫かと本当に思う。
学生にエントリーシートなるものを書かせて(自分も書いたが)「事前に無難そうな元気な奴」を見つけているようにしか見えなくなった。
どう考えても「求める人材像」は変わっている。
「学生時代に力を入れたこと」
「アルバイトをいかに楽しんでできたか」
という設問がそれを物語っている。
大体「大学にどんな意識を持って入ったのか」
「なぜその分野を学ぼうとしたのか」
「自分の適性はどのようなものか」
「長所を伸ばすとしたら。そして短所とはどう付き合うか」

そんなことを問うべきだろう。

「個性さえあればいい」というアメリカ式は自分は好きではないが、それにしても企業の設問の次元が低すぎる。
 
「そうした企業に入る時代」は早晩終わりを迎えるだろう。
小さな仕事に喜びを見出す時代は平成で終わった。
この時代の変わり目に、改めて若者は自分の将来像をよく考えるべきである。
(つづく)  
 
エントリーシート、人事はここを見る
 
2019年9月26日 2:00

 
書き方ひとつでESの印象は大きく変わる
就職活動中の学生が企業に応募する際に提出する書類がエントリーシート(ES)だ。選考や面接の材料として活用する企業が多い。学生にとっては内定獲得に向けた最初の関門だといえる。
 

就活

ある不動産会社は毎年5人の採用担当者が3000~3500通のESに目を通す。ノルマは1人1日20~30通。むろん他にも仕事はあるので「残業して読んでいる」そうだ。
 
就職情報サイト「マイナビ」の高橋誠人編集長は「応募が数多く集まる人気企業などは一般社員も動員し、しっかり読み込んでいる」と解説する。最近はソフトバンクのように人工知能(AI)を活用してスクリーニングする企業もある。
 
「社会に出ると日常的に文書をまとめる。ESでその能力を見極めている」(高橋編集長)。ESだけで合否が決まるわけではないが、出足で失敗することがないように心して臨みたい。
 
ESの項目は企業ごとに異なるが、最も多い質問が「志望動機」「自己PR」「学生時代にがんばったこと(ガクチカ)」だろう。
 
特に就活生が頭を悩ませるのがガクチカ。留学経験やコンテストの受賞歴など「華々しいエピソードがない」と落胆するのは早計だ。実際入社後に携わる仕事は華やかなものばかりではない。「アルバイトなどの単調な作業でも、いかに楽しんだり工夫したりしたかを論理立てて説明すればいい」(企業の採用活動に詳しい人材研究所の曽和利光社長)
 
同じ内容でも書き方ひとつでESの印象は大きく変わる。ある製薬会社は「生々しいエピソードや人間模様が書かれているとよい」と明かす。「リアルなやり取りや心境が表現されていると、実際に働く姿が想像できる」からだそうだ。企業の多くはESを、学生の人となりを理解する材料にしている。
 

コピペは厳禁

最近問題になっているのがコピペ(コピー&ペースト)だ。あるIT企業は「よく見かける言い回しがあればネットで検索してチェックする」という。「面接でのやりとりでESの内容をしっかり確認する」(大手保険)という企業も多い。
 
AIを使ってESの模倣を解析するサービスを企業に提供する会社もある。人事は採用のプロであり、コピペは「バレる」と認識すべきだ。
 
最近では内定者からESを買い取り、ネット上で公開するサービスが増えているが、あくまで参考として捉えるべきだろう。体験に基づき、自分の言葉で表現したい。
 
ディスコ(東京・文京)の調査によると、2020年春卒業の学生は平均14社にESを送っていた(19年7月時点)。会社ごとに内容を変えねばならないため就活生の負担はかなり大きい。
 
こうした学生の負担を減らそうと、ESの扱いを見直す動きもある。人材サービス大手のエン・ジャパン(東京・新宿)は、グループワークに進んだ学生にだけ履歴書を提出させる。ヤマハ発動機はESは提出させるが書類選考はせず、エントリーすれば1次面接に参加できるように配慮している。
 
(企業報道部 鈴木洋介)
 
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