藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

背中を見せる

*[次の世代に]やりたいことが分からない時代。

居酒屋で中3の娘を持つという母親から相談された。

「やりたいことが何もないって言うんです」

「何させたらいいんですかねー」

 

一言でいえば"贅沢"に映る。

けれど「正解のない時代の苦しさ」は確実に若者に降りかかっているのだろう。

「食べるためだけ」に働く必要のない人が増えたのは事実。

かといってベーシックインカムまでには時間がかかりそうだ。

けれども豊になっているほどに"やるせなさ"も深くなっているのではないだろうか。

 

まるで止まらぬダンプカーのように平均寿命は伸びてゆき、けれど幸せな生き方をしている大人は実は「それほどは多くない」ことを若者は知っている。

決まったお手本のない時代。

誰が先生でもなく、誰もが先生になる時代。

昭和の時代にも「貧しくとも幸せに生きている人」はいた。

"経済以外"の価値観を持って、自分なりの楽しみをどう見つけるか。

そんな「大人の背中」を見せる必要がある。