藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

三手詰め

*[次の世代に]将棋の初歩をビジネスで。

新サービスなどを手がける時には、あまり考えすぎず、けれど衝動的すぎず、という話。

しかしながら。

今思い返すと、入念に調査し、丹念に資料を作り、仲間と検討し、専門家にアドバイスをもらってみた結果「まるでひっくり返ったような大失敗」となってしまうことも何度もあった。

やりながらわかること、と言うのは実に多いものである。

今のソフトウェアは「開発しながら仕様を決める」のも通り越して「ユーザーに使わせながら考える」というくらいだから、世の中はそれほどせっかちになっているということだ。

それはともかく。

 

それよりも何よりも大事なのは「流行かどうか」で動かないことだと思う。

 

そのビジネスを始める理由が「自分の思想(とか難しく言えば哲学)」と「同じ方向を向いているかどうか」が1番重要なことだと思っている。

流行のネットビジネスに手を出して、生き残っているプレイヤーは数少ない。
もちろん生き残り第一、を考えるのも本末転倒だ。

 

また、走り出す前に、いや走りながらも「今より三手先」くらいまでを想像できると、結果がまるで違ってくることにも気づいた。

往々にして「今の状態と先の資金繰り」くらいで頭がいっぱいになってしまうものだが、「今がうまくいかない時の次の手」をいくつか、そして「それらがさらにうまくいかない時のその先の手」ぐらいまでを"常にイメージ"できると、かなり対処に余裕ができる。

 

将棋でいえば"三手詰"は初歩の初歩だが、ビジネスではなかなかの技ではないかと思う。