藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

長いものに巻かれず

*[次の世代に]自分の基準を持つ。

よく「利権屋」などというが、特に若い人は注意した方がいい。
世の中には先進国か後進国かを問わず、実に多様な利権や既得権益が存在する。

そしてタチの悪いことに、それらは一見「そういう顔」をしていないものだ。

国や行政の権力に近いところには「そういうもの」がいっぱいある。

そういう「基本構造」を知らずに、一見カッコよさそうな「利権絡みの仕事」についてしまうと、そこから出られなくなることがほとんどだ。

そしてそのまま定年にでもなってしまえばただの「利権で生きてきただけの仕事人生」ということになる場合も多い。


後から振り返って、それをどのように感じるかは人によるだろう。

自己否定を絶対しない人も多い。

けれど「自分が何をしてきたか」「自分がこれから何をしたいか」を軸に考えないと周囲の空気に呑まれてしまうのだ。

 

三十年前の就職戦線では、多くの若者はこうした「利権のあるあたり」を目指していたと思う。

それに比べて今の若者は、とても多様な価値観を持っている人も増えているように感じる。

同調圧力ではないが、「今の時代の多くの人」が持つ「当たり前のこと」は一度疑ってみた方がいいだろう。

一皮剥がせば「古色蒼然」なんてことは沢山あるだろう。