*[ウェブ進化論]FIREの意味。
居酒屋で会う若い人に「ねね、FIREした後にしたいことってナニ?」と聞くとみんな「さぁ、なんスかねぇ…」と返ってくる。
やりたいことがあるからFIREなんじゃないの? と思っていたがどうやら違うようだ。
じっくりと「お金に捕らわれずに」やりたいことを考えたい。
そのためには、例えばボランティアや途上国などにも行って、また政情が不安定な国も見て「まず興味のあることを探す」。
若者の"FIRE志向"というのは、実はそういうことなのではないかと思う。
経済的に自立をして、その後別荘地で遊んで暮らしたいわけではなく。
ましてや若くして放蕩の日々を送りたいわけでもなく。
でもその代わり「なんとなくの日常はご勘弁を」。
それが若者の心境なのではないだろうか。
昭和の時代には「普通の生活」に憧れがあった。
「将来の夢はお嫁さん」とか「会社員」という同級生は多かった。
「そういうこと」が難しかった環境だったからだろう。
それだけ貧しかったのだ。
そして時代が変わって、一見「飢えている人」が目立たなくなり、多くの人の憧れが「普通の生活」から「自分の過ごしたい日常」へと移ったのだと思う
彼らはだから「普通の日常を作るための仕事」などにあまり興味が湧かない。
けれどやりたいことはまだ見つからないから「FIRE志向」なのである。
やりたいことを、ゆっくり考えられる環境を作りたい。
だから"FIRE"なのではないだろうか。