藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

本当の楽しみ(2)

*[次の世代に]新しい組織。

コロナの騒動がなければ、自分たちは「先進国で"ある程度の自由"の中で暮らしている」と、ことさらに意識することもなかったかもしれない。

「街中でお金を稼ぐことを主にして働く」というのが一般的なスタイルだが、果たして「そういうこと」が本当に自分のやりたいことだったのか。

これまでは、多分「定年などでリタイヤするまで」はあまり考えられることがなかった話、なのじゃなかろうか。 

六十を過ぎて「終わってから振り返る」という昭和ノスタルジーはよく耳にする話だ。

令和の若者が、そんな幻影を見ているとしたら実に気の毒だ。

後から気づくのではもったいなさ過ぎる。

なんとなく「こんなバターンの人生ならいいかも」というお手本の型が多様になりつつある。

いや、もうお手本なんてないという方がいいかもしれない。

 

「既製のパターンとは決別する」というくらいに意識しないと、ステレオタイプの引力はとても強いから、どうしてもそっちへと引っ張られる。

 

義務教育も大学も「学びの道はいつでも、何でも」選択肢を増やして、「制度ではなく本人の意思」を評価するような仕組みになってゆくと思う。

 

そうした価値観を早めに取り入れた組織が、人気になっていくのではないだろうか。

"偏差値教育"というのが古(いにしえ)の言葉になる日はそう遠くないだろう。

(つづく)