*[ウェブ進化論]オール日向。
2006年に1800億円で買収されたyoutubeが2019年には1.6兆円でGoogleの収入全体の9%を稼いだという。
M&Aおそるべし。
youtubeのコンテンツは1分あたり500時間アップロードされているとか、1日あたりの動画再生時間は10億時間(ユーザー20億人×30分くらい)とか、もうイメージしづらい数字になっているが、注目はやはり「大手も個人も」であり、特に「本当の個人に発信のチャンスがある」ということではないだろうか。
基本的に「番組編成」とか「プロデューサー」といったものがなくても「同じ土俵に上がれる」というプラットフォームの恐ろしさはここにある。
いわゆる「放送局の独占」が効かない世界だ。
従来のマスコミの人にとっては悪夢かもしれない。
個人には経費のかかる番組は作れないが、「発信」という武器を与えられた。
気がつけば、これまで社会から「アウトロー」と扱われてきた人たちの発信も多い。
そしてその内容は斬新である。
水商売の世界の実態とか、
ヤクザやマフィアのエピソードとか、
元服役者の声とか、
なんと現役のヤクザの発信まである。
これまではマスコミの理屈で「特集とか番組編成」以外では(ある意味)意図的に取り上げられていた人たちが「自分たちが語る」という形で発信する時代になった。
世間がこれまでは隠してきた"裏側"というものがなくなる時代になりそうだ。
「光があったから影ができた」のだが、これからは「影のない時代に」になるのかもしれない。
「全てが明るみに出る」初めての時代が来るのではないだろうか。