藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

シニアに備えて(1)

*[次の世代に]時間意識の射程距離。

時間は一定に過ぎてスピードは変わらないのに、自分たちはしばしばその存在を忘れてしまう。

というか若いころには「残り時間」など気にもしないのに、平均寿命に半分以上も近づいてくると途端に慌て出したりするのだ。

おそらくだが、自分たちが「リアルに知覚できる時間の幅」は最長でも"30年位"が限界なのではないだろうか。(50年後に…といわれても全然ピンとこない)

それ以上の年月の話になると「なにか遠ーい先のことね」という感覚の方が勝つのではないだろうか。

 

だとすると若者が老後のことをイメージできないのも道理である。

あと50億年で太陽が膨張して地球は水がなくなった後に溶けてしまうというのは確実なことらしいが、それを気に病む人は今のところ見当たらない。

(むしろその頃に人間が存在する、と考える人の方が少ないのではないだろうか)

それはともかく。

 

自分たちの意識が30年程度にしか及ばないのだとしたら「その範囲くらい」で一番先のことを考えねばならないだろう。

 

最短でも、「最長三十年後」のことを考えるようにしてみよう。