藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

変わる空気

*[ウェブ進化論]これからの目線。

社会人になりたてのころ「営業」という言葉が「ご提案」という表現に変わった。

それまでは「営業(商談)でうかがいました」と言っていたのが「ご提案にまいりました」となった。

「そうか。自分たちは提案にきているのか、なるほど」と思ったものだった。

それから数年すると、今度は「ソリューション」という言葉が流行りはじめた。

今度は「提案」から「解決」へと表現され出したわけだ。

ソリューション、は今でも使われている表現だが、まだ対象となる相手は「(あなたの)会社」である。

それが最近は変わりはじめていると思う。 

特にコロナの騒動はまだ収まらず、余計にそんなことを感じさせるのだ。

 

こうしてこの30年のニュアンスを比べてみると明らかに違う風を感じるのは、「考える対象が"会社"ではなく"社会"」になってきていると思う。

それまでが「顧客企業」という明確なターゲットだったのが、もうそれはかなりダサい感じだ。

問題なのは、今の規制とか、性悪説に乗っ取ったルールとか、株主ばかりの優遇とか、「自分周辺の利益」ばかりを考える体質だったのだと思う。

でもそれは仕方なかった。

昔は、みんなまだまだ貧乏だったから。

そんな空気がゴロッと変わり始めている。

一番敏感なのは二十代までの若者だろう。

鈍いのは四十代以上の人たちだと思う。

新しい時代の空気を感じながら、新しいことを考えたいと思う。