藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

伝えたい未来(1)

*[7つの習慣]伝える必要のないもの。

 将来なりたいもののトップが会社員で、これでは日本の将来が危ぶまれる…という報道が話題になっていたが、よく見ると第一生命の調査を面白く切り取った問題提起だったらしく、他機関のアンケート結果を見ると「社長とかyoutuberとか医者とかサッカー選手」などの子供らしい結果もちゃんとあった。

 

どうも大昔から、大人というのは無意識に「若い世代のことを批判したがる生き物」で、これが若者には非常に煙ったいのは自分もよーく経験済みである。

なので、おじさんおばさんたちは「自分の考えを若者に押し付けている」のを感じたら、よほど気を付けないと嫌われるということを覚悟しなければならないだろう。

 

よく大人たちは「成功体験をする」というが、それは自分たちの世代で「成功と思われていたようなもの」の話で、これからの成功を暗示するものではない。

 自分の若い時代には「世間体」という言葉は十分に迫力のある言葉で、さらに「身を固める=結婚」というのは相当大きな常識だった。

もちろんその前には「正社員」とか「学歴偏差値」なんかが連なっていて、その後には「持ち家」とか「出世」とかがゴテゴテと控えていたという「鉄壁のラインアップ」の時代である。

 

なので昭和世代はせいぜい若いころの思い出話を時折するくらいにしておくべきだが、果たして本当に若い世代に伝えておくことはないのだろうか。

(つづく)