藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

雑談の力(1)

*[ウェブ進化論]案外大事な情報。

リモートワークが当たり前になって、IT系のエンジニアなどでは「リモート前提」でないと仕事先として選べないという人も多い。

プログラマーなんて、特に人と話すことなく黙々と端末に向かってキーボードを叩き続けるようなイメージだから、元々出社の必要などは少なかったのだ。

思えばよくもプログラミングのために毎日一時間もかけて通勤していたものだと思う。

ところがところが。

 

リモートで会議していてもチャットしていても電話していても。

確実になくなっているものがある。

それは「雑談」だ。

(外国人ではないが)「ハーイ、最近どう?」とか

「子供が熱を出しましてねェ」とか

「ちょっと腰をやりましてね」とか

そういう「ホウレンソウに入らないこと」がまったく情報として交換されなくなってしまった。

雑談の情報というのは案外に豊富で、自分たちの仕事の話の隙間を埋めるような作用があったように思う。

 

「今週の報告」というのを聞く時でも「風邪をひいていたな」とか「引っ越しを予定しているらしいよ」とか「台風で大変だったらしいね」などと知っていることは案外重要で、そうしたバックグラウンドの情報がないと「ひたすら用件のやり取り」が無味乾燥に行われるので、背景事情を説明されないと案外「相手の状況」というのを汲み取れないものだ。

(つづく)