藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

言葉にできない(4)

*[ウェブ進化論]テキストを食べてもらう。

AIが」ネット上につながるあらゆるセンサーからデータを拾い、今の自分たちでは思いつかない新しい利用方法を提示してくれる」というのはもう秒読みで疑いようがないけれど、それと同様のことを「人間の書いたテキストベースで分析・分類する」ということを任せるとどうなるだろうか。

 

医学とか生命科学とか製造とか化学の分野では、他に比べてかなりそうした「知の体系化」が歴史的に見ても進んでいると思うけれど、いわゆる文化系の分野では、特に近代ではかなり遅れているのを感じる。

政治とか経済の分野などでは、いまだに先進国から途上国までが「大して混迷から抜け出せていない」ようだし、国同士の外交などを見ていても果たして進歩しているのかどうなのか、と実に疑わしい。

 

地球の環境問題を見ると「改善しようとしている派と経済優先派」がいて全く足並みが揃っていないから、そんなに簡単にコンセンサスは得られないだろう。

いろんな立場の学者や政治家や一般市民が、それぞれに主張を展開するから、まあ統率が取れないのは無理もない。

 

ともかく「大きな方向についての指標」が出ないと、永遠に「各論の闘争」で終わってしまうだろう。

「地球は温暖化しているのは、ほぼ間違いない」とか「世界の経済成長は人口に相関するだろう」といった説についても皆が一つの方向を向くために、率先して分析と議論を尽くす必要があるだろう。

 

そのためにデジタル技術を使うことができれば、それこそが"人類の英知"と言えるのではないだろうか。