藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

支配との距離(2)

*[ウェブ進化論]2000年の時を超えて、ゆく。
紙幣が発明されたのは千数百年前の中国だというから、人類の歴史でそんなに大昔ではないが、今ほど「それ」が世の中を席巻している時代もないだろう。
お金の流通のために、金融はありとあらゆる手法を使って商品を開発し、もはや「利殖のための手段」に目的を変えて増殖を続けている。
 
実需と切り離れた金融の世界は、華やかに聞こえるけれど素人が触らぬ方が良い分野である。
「"実需と結ばれているお金が利殖で増やせる"というところが実に一般の人の目を眩ませてしまうのだ」ということも、それを「利殖を普通だと疑わない人たち」と話をするときは重要なことである。
 
なのでますますお金の地位は上がる一方に見えたわけだが、それは自分たちが「極限まの便利を永遠に追求し続ける」という姿勢を示していて、「それが自分の生涯でやりたいことか」と問われて「その通り」と答える人は現代ではどれだけいるのだろうか。
 
国際外交は見ていても侵略したりされたり、軍備は拡張気味でそれほど進展していないような気がするけれど、お金についての概念がシフトしていくことになれば、そんな世界の紛争についても違った流れが生まれる可能性があると思っている。
 
お金を中心に争いを生んできた歴史が変わることを期待したい。