*[ウェブ進化論]予兆の記録を。
「健康な時に健康の有難みは分からない」という普遍の法則があるけれど、この法則は実はあらゆる日常に当てはまる。
物事が順調な時には「その先のいいこと」は考えられても、何かのエラーが起きた時にはそれが「なんて突発的なんだ」と感じてしまうのは実に不思議な感情だ。
(ちなみに物事を悲観的に見る人もいるが、そのための準備を遺漏なくしている人も見たことがない)
多分人間というのは健康な時には「健康、健康」と意識できない生き物なのだろう。
(そりゃ人生の目的が「健康に天寿をまっとうすること」というのは、分かるけれどどこか違う気もするし)
それはともかく。
なのでいつも「突然のような気がする禍事」を見逃さないように、何か少しでも予兆を、それも「よくない予兆」を感じたらスマホにメモするように最近している。
「少し膝の調子が悪い」とか「会社の業績に翳りがある」とか「家族との関係に摩擦がある」とかなんでもいい。
その「日常生活ヒヤリハット」をずっと眺めてみると、健康診断よろしく「大体自分のよくない傾向」というのが分かってくる、というのが本日の核心である。
(同様に心理療法で「自分の怒りの感情を紙に書き出す」というのは広く用いられているらしい)
まずは自分を可視化する、ということなのだろう。
(つづく)