藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

己を知る(1)

*[ウェブ進化論]予兆の記録を。

「健康な時に健康の有難みは分からない」という普遍の法則があるけれど、この法則は実はあらゆる日常に当てはまる。

 

物事が順調な時には「その先のいいこと」は考えられても、何かのエラーが起きた時にはそれが「なんて突発的なんだ」と感じてしまうのは実に不思議な感情だ。

(ちなみに物事を悲観的に見る人もいるが、そのための準備を遺漏なくしている人も見たことがない)

多分人間というのは健康な時には「健康、健康」と意識できない生き物なのだろう。

(そりゃ人生の目的が「健康に天寿をまっとうすること」というのは、分かるけれどどこか違う気もするし)

それはともかく。

 

なのでいつも「突然のような気がする禍事」を見逃さないように、何か少しでも予兆を、それも「よくない予兆」を感じたらスマホにメモするように最近している。

「少し膝の調子が悪い」とか「会社の業績に翳りがある」とか「家族との関係に摩擦がある」とかなんでもいい。

 

その「日常生活ヒヤリハット」をずっと眺めてみると、健康診断よろしく「大体自分のよくない傾向」というのが分かってくる、というのが本日の核心である。

(同様に心理療法で「自分の怒りの感情を紙に書き出す」というのは広く用いられているらしい)

 

まずは自分を可視化する、ということなのだろう。

(つづく)