藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

いざ、をいかに。(4)

*[ウェブ進化論]兆しを感じる力。

ここ何回か日常のリスク管理のことを書いていたけれど、実は会社の経営も危機管理が重要なものの一つで、(自分も含め)それができずに会社が傾いてしまうという事は実によくある話だ。
 
大勢の人がウォッチしている上場企業でもいろんな不測の事態が起こるくらいだから、会社というのは"いろんなピンチ"に陥ることが多い。
 
そして当事者たちは「こんな危機になるとは!」と決まり文句のようにいうが、後から思い返せばその"予兆"は必ずあるはずで、何のことはない経営者やリーダーが、あえてそういった兆候を見落としたり、あるいは見て見ぬふりをしていることがほとんどだと思う。
健康診断で「病気が見つかってから日常の生活習慣を反省する」のと同じく、「事態が深刻になって初めて目を向ける」というのは自分たちの普遍的な習性なのだと肝に銘じておく必要があるだろう
 
古今東西の経営談で「一か八かのチャレンジで大失敗を喫した」という話は「チャレンジするタイプの経営者」のよくある成功のエピソードだし、反対に「知らぬ間に病状が進行していた」という失敗談は「見て見ぬふりをする組織や経営者たち」に圧倒的に多い。
 
自分の周りに起きている「兆し」をくれぐれも見逃さないようにしたいと思う。