*[ウェブ進化論]ゼロから考える。
子供のころは毎日が「新しい経験」ばかりだった。
それまでの蓄積は何もないから当然だ。
そして自分たちはどんどん経験を積み、社会人になると「いっぱしの経験者」になってゆく。
それから家庭を持ったり、部下を持ったりしてさらに経験を積むのだが、その一方で「初心らしさ」はどんどん失われる。
今の時代の若者から見て、一番嫌なのはそうした「年寄りの硬さ」なのではないだろうか。
決まったロジックの正解があるから、常にそれに押し嵌めて正解を導こうとする。
けれど実はそこに正解はないだろうことは、何となく分かっているのだ。
過去に成功した世代の人たちは、「次の時代の正解」にたどり着けない。
というか、次の時代には「決まった正解がない」と言われているのだ。
だから"本当にゼロから考えてみる"ということが大事な時代になっているのだと思う。
反対に言えば「これまでの正解を疑い、捨てる」ということだろう。
ちょっと戸惑うけれど、実はこれからのことを考える方が楽しいものだ。
これまでの「正解ショートカット」は脇において、フラットにこれからのことを考える時代に入っている。
これまでの正解は正解でなくなった。
これからはいろんな正解を作り出す。
ようやく"オリジナル"が花開く時代になってきた。