藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

求む!一生シリーズ。

昨日、「日本酒愛飲会」なる怪しい団体が発足し、15人ほどでキックオフがあった。
自分はこの上部組織である「日本アルコール摂取会」の構成員なので、もちろん参加した。
この上には更に「日本飲酒クラブ」というのがあるらしいのだが、まだ自分には参加資格がない。




で、いつもと違う若い人たちと飲むうち、話題がブログに移る。


曰く、「書くことが見つからない」と相談を受けた。


そうかもしれない。20代で、まだ「後世」へ残す「何か」という意識はないだろう。(ある人は「作家」になれるかも)


書く動機が見つかりにくいのも、わかる。


□自分の仕事の「一生」はどう。

例えば、「パラリーガル*1の一生」。


なに、一生パラリーガルをやる、という話ではない。


自分が今、従事している職業はどんなことするのか。

・「最初は」何から勉強し、どんな仕事を担当したか
・だんだん慣れて、ひとり立ちする様子
・日常の悲喜交々(こもごも)
・今の自分のやり甲斐、不満
・この職業、ずっと続けたら、最後はどんな風になる?
・自分の思うこの職業の理想の成功例、ヒサンな失敗例(タイムマシンや!)
・この職業に就こうと思う人たちにメッセージを


そんなことを書いてみたら、思わぬ「内なる発見」が期待出来る。


自分はそうだった。
それまではアホらしくて、そんなことしようとも思わなかったが、「文字」にしてみると自分のしてることって意外とシンプルなものだった。(驚)


外から見た自分だ。だが、これだけではない。


実は社会的にものすごく意義深いと思っている。


□一生シリーズ。

・弁護士、検事、判事の一生。


・タクシー運転手の一生。


・小中高校教師の一生。


・大学教授の一生。


・塾教師の一生。


・商社マンの一生。


・SEの一生。


プログラマーの一生。


・機械メーカエンジニアの一生。


・八百屋の一生。


・農民の一生。


・政治家の一生。


・ファンドマネージャの一生。


・株屋(証券マン)の一生。


・主婦の一生。


・子供の一生。


・酒屋の一生。


・武道家の一生。


・ジャーナリストの一生。




まだまだある。


現役の経験者が綴る、ナマの物語。


自分の友人で、コンサルタントから事業会社に職換えするケースが頻発している。なぜか。


自分が大学を出るとき、コンサルティングファームは、憧れの就職先の一つだった。(あとは、NTT、JAL、商社、銀行など。その時「一番人気の業界には行くな!」というのは、いい得て妙だ。)


彼らは言う。「一生続けていく気がしない。教育者か学者になるなら別だが。」と。


コンサルタントにはコンサルタントなりの悲哀があるのだ。


同じコンサルタントでも、違う一生があるだろう。
また、他の職業の人からもらうヒントもあるだろう。

いままで飲み屋の席くらいでしか語られることのなかった、無限の人々の職業人生、を残すことは、次世代への大きな贈り物、と思う。


これだって「知層」の一つだ。


お、私も自分の一生を書かねば。


タイトルは。


「ある小企業経営者の一生」か。いや「ある起業家の一生は」



やっぱ「或る阿呆の一生」か。

*1:法律家補助員のこと。法律事務所で働く事務職員を指すことが多い。