昨年一年を振り返り、最も印象深いのは「スピード感」。
ジャネの法則、ではないが特にここ数年、時間の「経ちかた」が悪いふうに「上すべり」しているな、と感じていた。
忙しく日々を過ごしているうちに、まったく一年の総括などすることなしに翌年を迎え、そのまま春になり、秋が来て年末になる。
翌年以降の展望、とかこれまでへの反省、とか一切なしにただただ、目の前に起きる現象にひたすら組み合っている感じでいつ立ち止まれるのだろう、と思っていた。
このまま五十になり、そのまま老人になるのか、そんな予感すらしていたのだが。
悪循環を止めるもの
一昨年からそれこそ「何かの光」を感じて始めたブログ。
機能的には「公開されてる日記」以外の何ものでもないのだがその「悪循環」を止めたのはブログだった。
おそらくは日々の何らかの「積み上げ」を自身に見せるのだろう、毎日感じたことなどエントリする うちに自分よりもリアリティのある「自分」を感じるようになってきた。
特に自分のこれまでの仕事についての考え方、などをupしていると、何となく「もう一人の自分」がいるような安心感すら覚えるようになってきた。
たとえ自分がいなくなろうとも、「自分の意見はここに記されてるじゃないか」、ということなのだろう。
自分のこころのためにも
昨年を振り返り、「走り続ける悪夢」から逃れた感、が強く何となく安心して今年に向かう自分がいる。
出来事だけで言えば、昨年はそれはそれで色々あって、四十代半ばにさしかかるここ数年の自分は、「ちょっとヘンになりそうなくらい」悩む局面もあったのだが、何とか正気を保って折り返せた感じを自覚できているのは、ブログ効果と言うしかない。
自分自身の「心の平衡を保つ」。
ブログは自分にとってはそんな存在でもある。
一年後の心境はどんなだろうと、楽しみにしたい。