藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

この一年で


年末にかけて感想をまとめた「ウェブ時代をゆく」もずい分いろいろな点で参考になったが、その中から「止めることを決めること」。
限られた一日の中で、次々やりたいことを足してゆくばかりだから何事も実現せぬのだ、と


著者の梅田さんも書中でそう述べているが、「本」というもので自分の人生が変わる、というほどの体験はそうそうない。


ブログでもそれは同じことで、「決定的」な何か、というのはそうそう起こるものではない。


ちょうどそんなことを考え出していた時、「自分にアポを入れるという」というコメントをもらってハッとする。それから一日いちにち、「翌日」の過ごしようをイメージしながらスケジュールするようにつとめている。

習慣を変えること

習慣、というくらいだからもう相当「身体に染み付いて」しまっているわけで、「何を変えねばならないか」ということすら、なかなか気がつかない。

ハッと「明日のアポイント」を考えたとき、特に休日の予定に計画性のないことが分かった。


と同時に今自分にとっての最大の敵が「酒」であることもありありとわかった。


あらかじめ明日の予定を組むのであれば、そんな馬鹿げた時間の使い方をするわけがない、と思うような生活の連続だった、と気付いてからは早かった。


酒も好きだが、「だらだら」飲んでいた、とは不覚。
「明日」のためには節制する。
なんたって二時間余計に飲むだけ、の行為が「休日丸一日」を吹っ飛ばすくらいの意味を持つのだ。

「今」のためだけじゃなく、明日も「やりたいことがあるから」と思えば当たり前、よくもそんなことに気づかなかったものだが、まあ仕方なく。

それで平日でも朝に二時間、夜に一時間、休日にはなんと六時間以上もの時間を見つけたのが、昨年の秋深いころ。


まだまだ梅田さんや小澤征爾の習慣にはかなわないけれど「そんな時間たち」とどう過ごしていくかは今年の一番の楽しみなのである。