藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

さつき(五月)末の深夜


夜更けに職場からの帰り道。
新宿通りを一本入ると車の音すらしなくなる、ほの暗い街灯だけの一本道。


何とも雨上がりの艶やかな空気。
ちょっと別荘地の夜のようだ。


昼間の緑の木々たちも、まるで闇と溶け合うように静まり返って息をひそめる。


このまま、皇居へでも散歩したいな、と一瞬思いながら帰途につく。
また交番で職務質問受けるかもしれないしなぁ、などと思いながら。



ビルの谷間にも思わぬ季節感があるものだ。