世界とは、
強い意思の赴くままに巡り会う歯車なのである。
アニメ界の覇者、尾田さんの言葉は、何だか素敵である。
「強い意志の赴くままに巡り会う歯車」とはどのようなものだろうか。
そこには「他力本願」ではない、業界の王者の「勝者の発言」を感じるのは自分だけではないだろう。
「意思を持つこと」と「他人に感謝すること」を尾田氏は同時に感じているのかもしれない。
恰好のいい言葉である。
人生とは計算することではなく、絵を描くことだ。
オリバー・ウェンデル・ホームズ
アメリカ 医師・詩人
Life is painting a picture, not doing a sum.
生涯稼ぐ賃金は一億円、とか
職種別に見て、稼ぎが多いのは金融業だ、とか
人生は「稼いでナンボ」でしかないような見方が跋扈している。
初等教育から、義務教育終了まででも、「如何によい学歴を得るか」ということが標準的な目標になって久しい。
競争しながら、より学問的知識を得ることは、必ずしも間違いではないだろう。
けれど、そんな「数字の向上」を目指すあまりに本筋の「学問の意義」を感じなくなるようでは悲しい。
教育のレベルや率が上がっているほど、もう一方の「本来の意味」も考えるバランスが欲しいと思う。
学問を通じてなお、「人生に絵を描く」いやその「絵を描くことそのもの」がじんせいなので、というこの言葉は本質を得ていると思う。
また若いころには「その遠目の視点」はなかなか持てないものである。
だからこういう言葉は貴重なのである。