前段までのハイライトは「働く動機を見つけること」から始まり、そして「心底打ち込める夢を見つけること」までがいかに重要か、ということだった。
何となく就職する若者が多い(自分もですが)し、また実はこうした「仕事とか、趣味とか恋愛とか、そして人生そのもの」への考え方、というのは「いくら事前に聞かされていても、決してマニュアルを読むように応用はできない」ということも重要な事実である。
なので、渡邉氏の言葉をいくら反芻していても、それだけで人生がバラ色で上手くいく、などということは決してないだろうと思う。
じゃあ何でグダグダとこんなところに書き込みをしているのか。(よくそういうコメントもらいますけど)
こういうような「信念について」とか「真理の追求」というのは、生きてゆく上で「補助輪」になるのである。
一輪車に乗るように、それだけで勝手に上手くいくようなマニュアル、など有りはしない。
けれど「働くことそのものに疑問」を感じたり、生活に疲れてふと人生が空しくなったりすることは誰にもある。
そんな時に原理原則、というのは羅針盤のように自分の位置を確認し、一体どこに向かって航海しようとしているのかを再確認させてくれるのだ。
達成ばかりがハナじゃなく
また前段では「自分の中に神様」を置くことによって、究極の自律を実現させ(そりゃ自分専用の神様がいるんだからね)、引いては「運を呼び込む」という離れ業!を紹介した。
ちょっと50年近く生きてきて「そんな技があったとは」と驚いている自分は大丈夫だろうか。(怪)
敢えて「善行」を促したり、課したりするのではなく、セルフメイドの神様に自分を見守ってもらうなんて、何と素敵なことだろうか。
それはともかく。
さらにこれら一連の思考方法は、さらに副産物がある。
渡邉は言う。
ちなみに、多くの人は「夢は達成してナンボ」だと勘違いしています。でも夢を持つことの最大の効用は、今を輝きながら生きられることなんです。夢のことを考えるとワクワクしたり、元気になれますよね?夢を目指すプロセスの中で様々な体験をしながら、人として成長していく。夢の効用の8割ぐらいは、プロセスの中にあると思いますね。
夢も(恋も)。
ついついゴールを、いや「ゴールのみ」を見てしまう。
「それ」がなければもう何もない、「一かゼロか」だと考えがちである。
が、「実は夢を持っているだけ」ですでに十分効果が出ているのだった。
恋する女性は綺麗になる、という。(なぜか「恋する男はイケメンになる」とかは言われないですね)
夢の効用の8割が、すでにその「ゴールまでのプロセスそのもの」にあるのだ、ということにも今まで気づかなかった。(嘆)
やっぱり、夢を持とう。