藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

この世は謎だらけ。

お前らが出てゆく世の中というものには、「知ったかぶり」をする奴が実に多い。
お前らに物理を教えている俺が言うのも何だが、アインシュタイン相対性理論は、実は本当に理解できているのは世界でも十数人しかいない、と言われている。
つまり、俺も理解できていないはずだが、お前たちにE=mc2などと教えているのが、現実というものだ。

これは高校の教師の言葉。
結構ショックを受けたことを思い出す。


モーツァルトほど話題に富んだ音楽家も珍しい。
糸川英夫博士がモーツァルトの作品に挑み、「特定の音(と)が著しく多用されているのには、理由があり、それはヴァイオリンがもっとも「良い音色」で響く音なのだ」という話も記憶に新しい。
閑話休題

モーツァルトが胎教にいい、とか癒し効果がある、とはよく言われるが、生産性も上がるという研究が米テキサス大から発表された。

自然科学の世界。

科学というのは、今自分たちの住む「あいまいな」世界を、淀みなく理解できるようなところが魅力である。
だが、また科学自身は、そのあいまいな「人間とか生物」に理論を適用しようとすると、途端にまた「不思議なもの」になってしまう。

多くの科学者や生物学者が言う、つまりまだ「科学は生命の神秘に、ひたすら挑戦中」ということらしい。

人類の科学での医学の解明が進めば進むほど、「さらに先の生命の神秘が明らかにされる」という、そんな生命の不思議に、まだまだ我われは導かれているようである。
モーツァルトと我われの脳の関係なども、あと数世紀もすれば、はっきりとその因果関係が説明されるのかもしれない。


現代の科学は、ここまで進んでいても、まだまだ興味は尽きない存在なのである。

モーツァルトに大腸ポリープ発見効果? 米研究チームモーツァルトを聴きながら大腸の内視鏡検査をすると、がんになる前のポリープを見つけやすくなるらしい――。米テキサス大の研究チームによる、そんな調査結果が10月31日、米消化器病学会で発表された。

内視鏡の専門医2人を対象に、モーツァルトを聴きながらと音楽なしの計千件以上の検査について分析。ポリープの発見率を、調査前の1年間の実績から計算した発見率と比較した。

その結果、2人ともモーツァルトを聴いたときの発見率は調査前より高くなり、1人は調査前に21%だったのが67%になった。もう1人は27%が37%になった。ただ、この人は音楽なしでも40%に向上しており、調査自体が発見率の変化に影響した可能性もある。

「健康モーツァルト療法」などの著書がある埼玉医科大保健医療学部の和合治久教授は「モーツァルトの中でも高周波数が多く含まれる曲を聴くと副交感神経の活動が高まる。医師は集中力が高まり、患者も消化液の分泌が増えてスムーズに内視鏡の検査ができた結果、ポリープの発見率が上がったのではないか」としている。(月舘彩子)