藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ビッグデータが導く世界。

webを通じて集められる膨大なデータの処理に、今の人間のような叡智が働けば、その処理能力の大きさゆえ、一気に「人を超えたアドバイス」が実現する日が来るかもしれない。


今週末、自分たちのグループが行きたいお店。
この料理に合うお酒は何か?
このお酒に合う料理は何か?
ワインとか日本酒など。

さらに用途は広がる。
今の自分の食生活、運動習慣から、問題になる点は何か?
さらにより健康になるための方法はどんなものか?(食事とか運動とか)

さらに。
自分の就いている仕事は、自分に適しているか?
問題になっている点は何か?
今後の方向性はどうか?


さらにさらに。
自分の友人や恋人や家族環境は、今ベストの状態か?
何か改善点、先々の憂いがあるとすればどういうことか?


そして。
自分のこれまでの生きざまは、例えればどのようなコメントになるのか?
これまで、現在、そしてこれからについて、何かアドバイスはあるだろうか?


ハタと気付く。
これは、よく銀座の道端に出ている「占い」ではないか。
思うに、占い師というのは、本人から短く、今の悩みを聞きとって、本人を見ながらそうしたアドバイスを与えるという職業なのである。
さらに、そのアドバイスを通して、本人をよりポジティヴにする、というサービス業でもあるのだろう。


結局、コンピュータが収集し、処理する膨大なデータ、は今の「人の判断要素」を真似ながら、我われ人類に「ある助言」を与えるような存在なのかもしれない。

さらにそして、そこから「何か革新的なことをやる」ということについては、コンピュータよりは人間に一日の長がまだまだあり、「多くの場合のアドバイス」はコンピュータが正しくとも、やはり「最後の決定」をするのは個々の人間に委ねられる、ということになるのに違いない。


そうとなれば、一日も早く、コンピューターにはそうした「人生の知恵・相性」のようなものを可能な限り集積し、"最も偉大な占い師"になってもらいたいものである。
解析する「変数」が決まれば、あとは人智の及ぶスピードではない。
そんな「地球の母」が誕生するのはそれほど遠くないのではないだろうか。