藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

政治への期待と、現実と。

@ギリシア
15〜24歳の若者の半分以上が失業。(51.5%)
この現実を最も重く受け止めねばならないのは、まずギリシア国民自身であろうと思う。

選出されている既存の政治家ではなく、まず「ギリシアの大人たち」が、この若者の状態についてどう思うのか?
という意見を意識せねばならないと思う。

国民の四人に一人は公務員だとか、観光以外に収益が見込めない、とか、すべては「国の運営にかかわる問題」である。
EUギリシア危機、が叫ばれてからずい分経つが、「ギリシア自身が、自国をどのようにしたいか」ということを主軸に置かずに、解決に向かうはずがないではないか。

「経営のことは知らないけれど、お給料が減ったり、無くなったりするのはNO」という選択肢は、国政にはないのである。
経営者感覚、とはそのような気持ちのことを言うのである。

有体に言って、「大きな政府」を永遠に維持できた仕組みは過去にはない。
必ず"公僕"についての見直しが起きる。
そうしたことを、予め予想しておくのが「政治の叡智」だと思う。
今の日本にもそれはそのまま当てはまることでもあるが。

欧米先進国、さらには新興国にも、これからそうした概念はますます重要になってくるだろう。
働ける環境がないのなら、まず「それから」作らねばならないのが政治の役割なのである。
EUというチャレンジが、最終的に分列してしまうのか否か、それはこうした「小さな解決」に依存していると自分は思う。
そして、日本も、今「巨大な官僚・公務員システム」にどこまでの改造を施せるか、という修羅場を迎えつつある。
この戦いに敗北すれば、このまま「赤字垂れ流し」の路線で今後を考えざるを得なくなる。

ぜひ、若者にも日本の将来を考えてもらいたい。

ギリシャ失業率さらに悪化、若年層は51.5% 4月
ギリシャ統計局が12日に発表した4月の失業率(季節調整値)は22.5%で、3月の22.0%より悪化した。昨年4月は16.2%で、経済の落ち込みは明らかだ。15歳から24歳の若年層は、51.5%が失業しているという。(ローマ=石田博士)