藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

日本のこれまでと、これから。

こうした統計を耳にするのは日本が独特。
ハーバードの学生の満足度、とかはあまり聞かない。
(というか海外で"出身校"の話を聞くことがあまりない)

さらにこうしたアンケートははそのquestionnaireを引用してもらわないと、そもそも何を聞きたかったのかが分からない。(嘆)
ビジネスパーソンを対象に(共同で)実施した卒業大学の満足度調査』ということだが、卒業大学が「ブランドとして今の社会人として役に立った」のか、「大学生活が質的によかった」というあくまで当時の話なのか。
つまり「使用前、使用後」のことがあったのだろうと推測する。

「立地が良い」とか「授業料が安い」とかは当時の過去の話だし、
「教育研究内容が優れている」というのは普遍的なものだし、
「社会的イメージが良い」というのは事後の話であろう。

学歴でなく。

日本人はよく(高学歴者ほど)出身大学を尋ねて共感し合うというが、でき得れば『今の職業の満足度調査』をやってはもらえないだろうか。
大学がどこだったか?というようなことよりも、よほど若い人たちに有用な意見が集まると思うのである。

「商社に入っての満足度、不満足度」とか
「メーカーに勤務しての悲喜こもごも」とか
「金融機関の使命」とか
「公務員のうれし恥ずかし」とか
「起業家残酷物語」とか(うげ)
「サービス業に生きて」とか
「飲食業とは」とか・・・

中年の自分にしても「ぜひ聞いてみたい」という内容が目白押し。
冷静に自らの生きてきた職業観を色々聞いてみる、というような特集を望みたい。
学歴論よりもよほど質実な内容が聞けるに違いない。

卒業生の満足度、北大が首位 東大は15位
本社調査、国立勢目立つ

2012/11/4 22:11
日本経済新聞社と日経HRがビジネスパーソンを対象に共同で実施した卒業大学の満足度調査で、北海道大学が首位になった。2位に東北大学、3位に一橋大学が入るなど、国立大の優勢が目立つ。私立大の中では慶応義塾大学が4位と最も高かった。少子化で大学経営は厳しさを増しており、今後は満足度が低い大学を中心に淘汰が進む可能性もある。

ランキングは有効回答者数の約1%にあたる34人以上の回答が集まった大学(大学院を含む)を対象に作成。各大学の回答者に占める「かなり満足」「ある程度満足」を合わせた比率を満足度として算出した。

 上位10大学のうち7大学を国立大が占めたのに対し、私立大は慶大のほか6位上智大学、8位立教大学の3大学にとどまった。満足している理由(3つまで)では、国立大は教育研究の質の高さや授業料の安さ、私立大は社会的なイメージのよさが上位に入る例が目立った。

 首位の北大は卒業生全員が「満足」と答えた。満足している人に占める具体的な理由は「立地がよい」(56%)がトップ。自然が豊かな広大なキャンパスで、JR札幌駅(札幌市)に近いことなども評価されたようだ。「教育研究内容が優れている」(44%)、「授業料が安い」(31%)との回答も多かった。

 2位の東北大は、満足の理由のうち「教育研究内容が優れている」が83%とランキング対象の大学の中では最多。金属材料や半導体などの研究開発で大きな成果を上げてきた実績が教育の充実にもつながっているとみられる。ゼミナールなどで少人数教育を導入している一橋大も「教育研究内容が優れている」(70%)が満足している理由のトップにあがった。

 一方、4位の慶大は「社会的イメージがよい」(69%)が満足している理由のトップ。このほか、卒業年や地域ごとなどに活動する同窓会組織「三田会」の強い結びつきを背景に「卒業生のネットワークが充実している」(53%)も理由の上位に入った。