藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

阿呆の心意気。

『代案なき批判はご法度』は社会人の基本ルール。鉄則である。

けれど「批判なき案」も成功しない。
皆が「いいですねー」と言ってダメ出しされずに実行される企画はよく失敗するものである。

「徹底的に批判眼を持ちながら何かを仕上げていく心意気。」ということだろうと思う。

大事なのは他人の気持ちを踏み躙らないことだろうか。
結局そういった辺りに組織運営の要諦というのがありそうだけれど、自分もまだ全然道半ばなのであまり確定的なことは言えないのだけれど。

けれど社会に出てみれば、目茶苦茶優秀な人とか、知識の豊富な人とか、歴史的見識の深い人とか、人生経験の達人とかがそれこそ星の数ほど存在する。
まず社会に出ることの出発って「そういうことの中の自分」を認識することから始まるのかもしれない。(高校野球のトップエリートがプロの世界に入って最初に絶望する話と似ているのじゃないだろうか)

社会人の特徴はそんな人が皆「大体同一のステージで踊っている」ということだと思う。
「踊る阿呆に見る阿呆」がみんな同じ舞台にいる。
そんな舞台で自分が「どんな阿呆になるか」は自分が選んで決めていくのだろう。

社会人の旬は長いようで実は短い。
せいぜい20-60才の四十年くらいのものである。
どんな立場で、どんな選択をし、どんな暮らしをするかを決めるのは自分である。
幸不幸は時代と共に。

生活保護給付の水準だけではなく、何が幸せかそうでないかを決めるのも自分である。
阿呆はアホなりに「自分の軸」を持ってその四十年を駆け抜けなければ「その後」に後悔が残るのじゃないだろうか。
60歳までの2/3を駆け抜けてしまった自分はそう思う。
人様の批判をしている時間もないし、また自分の道をいよいよ確定しなければいけない年にもなってきた。
外部のことを勉強するのはとっても大事なことだけれど、もう評論している時間はないのだという実感もひしひしと迫っている。

今三十代以下の人にこんな話が伝わるといいけれど。

生活保護費>一部プリペイドで支給、橋下市長に撤回求める毎日新聞 1月8日

大阪市が今春の運用開始を目指す生活保護費の一部をプリペイドカードで支給する全国初のモデル事業について、法律家らでつくる「生活保護問題対策全国会議」は8日、厚生労働省で記者会見し「金銭給付の原則に反し違法」などとして、橋下徹市長に撤回を求める要望書を来月にも提出することを明らかにした。モデル事業は違法性があるほか▽プライバシー権と自己決定権を侵害する▽使えない店があり日常生活に支障が出る−−などの問題があるとしている。

ヘイトスピーチめぐり怒号の応酬】橋下市長、桜井誠氏と面談

 事業は、希望者を対象に飲食や日用品の購入などを目的とする生活扶助費のうち月3万円をプリペイドカードで支給するもの。利用明細で支出内容を把握し、過度の飲酒やギャンブルへの支出を防ぐ狙いだが、弁護士の尾藤広喜代表幹事は会見で「過度の飲酒やギャンブルへの支出を防ぐには専門的な治療が必要で、カードを支給しても意味がない。反対運動を展開したい」と批判した。【松井聡】