藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

最悪の展開。

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか

糸井さんvsビーター・ティールの講演より。

ハーバード・ビジネススクールで行われた調査によると、
どの卒業学年においても、
いちばん人数の多かった進路は、
いちばん「間違っている」進路だったそうです。
彼らは、どういうわけか、
世の中の流れが終わりかけたタイミングで、
最後の波に乗ろうとするのです。

最後の波に乗ろうとする。
日本でも、某大手銀のトップが「買い」と言ったら撤退の合図だ、という定説を聞いたことがある。
今一番いいと言われていることこそが「一番古臭いもの」になっているかもしれない、ということを自分たちはよく考えてみる必要があるのじゃないだろうか。

知識を得たり、今を分析することは多分無駄ではない。
大事なことだ。
けれど本質的なことを放っておいて「いざ競争の海へ」と突入すれば、その暁には思わぬ落とし穴が待っている場合がある、ということは現代の自分たちにも思い当たることが沢山ある。
そして問題は、今自分も「そっち側」に入ってはいないだろうか?ということだろうと思う。
高度成長期のあと、バブルがあり、ITバブルや金融ビッグバンがあり、リーマンショックがあり、そして今またバブル期と言われている。
今の自分たちはひょっとして「最後の波」に乗らんとしてはいないだろうか。

逆説的だけれど、多数の合意ができ、それが「常識」になった時点で陳腐化は完了しているということだろうか。
そんな目で自分の仕事を再点検する必要があるな、と感じている。
(つづく)