藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

変化するスタイル。

相変わらず少子化対策の話題が多い。
婚活支援をする知り合いに聞いた話だが、これから結婚しようという人のほとんどは「共働き前提」なのだそうだ。
「専業主婦」という言葉を使う人は今や少ないという。
世帯の収入が減ってきて、だから働き手を増やしましょうということだろうか。
一方外食サービスや小売り産業は人手不足が深刻だという。
誰もが一定の正社員とか大企業とか、あるいは流行の仕事なんかに就くことばかり指向して、どうも偏りが強くなっているのではないかと思う。

さらには男女ともに婚活相手に人気の職業のトップは公務員だという。
共働き、正社員、公務員、残業なし、というと高度成長期のモーレツとは様変わりだけれど、それはそれでプライベートが充実したりして楽しい生活なのかもしれない。
カップルで旅行に行ったりするのかなと思いきや、「プライベートは結構別々」なのだという。
旅行などには気の合う友人と行くという。
へぇー、と驚いているとさらに「お財布も別々が多い」とのこと。
こうなってくると欧州の事実婚とか、共同生活に近いのかもしれない。

自分たちが二十代の頃の感覚よりは、より自分の「やりたいことをする」とか「まず自分の時間を作る」というスタイルなのだと思う。
仕事上の酒の付き合いなども減っていて、社員旅行とか懇親会もずい分少なくなっている、とは居酒屋の店主の嘆きだった。
若者は元気がないとか野心がない、という話ではなく、ライフスタイルの進化の途中なのかもしれない。
少子化が本当によくないことなのか、年金とか制度上の問題は別にして考えてみてもいいのではないだろうか。