藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

リスクと阿(おもね)り。(1)


新しいことをするにはリスクはつきものだという。
これはいわば必要条件なので、「リスクを取りさえすれば」何かができるかというとそうではない。
ただ宝くじを買い続けるとか、博打にいくら注ぎ込んでもそれでリターンは得られない。
ではリスクを張るべきなのはどういう時だろうか。

おもねる【阿る】
気に入られようとする。へつらう。 「大衆に−・る」 「時流に−・る」 「其の鬼走り疲れにて,祭の食を見て−・り就きて受く/霊異記」

自分は「何かに"おもねりを感じたとき"がリスクの取り時」ではないかと思う。

よく何か新しい商材を扱うとか、新しいサービスを始めるとかいう時に全く知見のない分野に手を出す場合がある。
たまにその試みは当たることがあっても、多くは失敗していると思う。
自分も経験がある。
全く馴染みのない通販とか、自動車関係の新素材のビジネスなんかを持ちかけられて興に乗り、幾らかのお金を費やして結局は続かなかった。

"くじ"が偶然当たるからといって、それがくじを買う言い訳にはならない。
専横的な経営者は、しばしばこうした理屈(一文)を振り回して「イノベーションを起こすためだ」といいつつ間違いをおかすものである。(反省しきり)
(つづく)