藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

進化を感じるセンス。

ジャーナリストに限らず。

いつの時代も「自分」とか「自分の周囲」とか「今の時代」とかを象徴的に語り、「説明しよう」とするのは自分たちの本能だろうか。
多分、そうして自分を相対化することで「自分を自分自身で理解したい」というのが本音ではないだろうか。

高度成長期だ、とか
金融恐慌だ、とか
バブルだ、とか
新興国の時代だ、とか
金融主導の終焉だ、とか。
どれもがある一面では正しいけれど、決して全部を語っているわけではない。
だから色んな人が色んなことを言う。

ITの世界は、出現の歴史が浅いから、特にそんなキライがあると思う。
確かに技術革新も著しいし、しかも「ここ数年」でさらに新しい活用のフェーズに入ってきているような気がするけれど、「またかよ」という感じがしている人も多いに違いない。

自分もIT業界に三十年も身を置いている訳だが、「これまでのITの効果」と「今から起こる破壊性(つまりブレイクスルーか)」はちょっと桁違いのものがあるかもしれない、と薄々感じている。

「コンピューターが貴重な借り物だった時代」から「無限に使える時代」に入ってきている。

これから起こる「次元の違う進化」を今はみんながなんとか見通して、開設しようとしているような気がするのだ。
十年後にこうした記事をレビューしてみたいものである。
(つづく)