藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

君が代に起立。

日教組、とか弁護士会、とか何かそんなイデオロジカルな背景があるのだろうか。
平安時代に詠まれた「詠み人知らず」の和歌は鎌倉、室町、江戸時代と根を生やし、明治、から平成まで歌い継がれ、現代でも論争を引き起こしている。
象徴的な扱いとはいえ、作者も驚いているに違いない。

大阪府は「常に日の丸国旗を掲揚」し、「入学・卒業式では君が代を斉唱」し、さらに「斉唱の際、教員に規律を義務付ける」そうである。

自分の教養では、その背景とかを分析しきるだけの深みがないけれど、君が代拒否で停職などと公的な処分対象になっており、尋常ではない。(後掲)


こうした問題には、内田樹師匠の一喝が欲しいところだけれど、それにしても教育委員会や学校長、そして教職員が生徒そっちのけで逃走している姿は滑稽にも見える。
『1989年当時の文部省が学習指導要領に「日の丸・君が代」を持ち込んで以降その強制を年々強め』とか
軍国主義国家主義教育に加担しない』といった抗議文を見ると、どうもそうした国粋主義vs左系といったものの鍔迫り合いが垣間見える。

意味の本筋

で、先生方や文部省の一部のお歴々には「それなり」の意図はあるのかもしれないが。
「学童不在」はあまりに本末転倒だと思うのは自分だけだろうか。
ともかく、「行事の際には君が代を歌わせ、教師を起立させる」ということだけの行為にどれほどの学習効果があるだろう。
サッカーや格闘技で国家を謳う時には「ニッポン頑張れ」と多くの日本人は思うだろうが、今の国際社会の中で、もう少しこましな愛国心の醸成はできないものだろうか。


行政vs日教組vs教職員の暗闘の様子は暗愚にしか見えない。
他にすることがないのか、頭を冷やすべきであると思う。

大阪維新の会府議団、君が代条例案提出へ 起立義務づけ
大阪府橋下徹知事が率いる地域政党大阪維新の会」の府議団は、府立学校の入学式や卒業式などで君が代を斉唱する際、教員に起立を義務づける条例案を5月府議会に提出する方針を固めた。維新の会は府議会で過半数を占めており、可決される公算が大きい。文部科学省によると、都道府県で君が代斉唱時の起立を条例化したケースはないとみられる。


府議会では、自民党が府立高校を含む府の施設で常に国旗(日の丸)の掲揚を義務づける条例案を提出する方針を決めている。これを受け、維新の会は国旗掲揚の義務化に、君が代斉唱の際の起立義務化も追加した対案を準備することにした。同会は今後、自民と協議して条例案を一本化することも検討する。


維新の会の条例案は罰則を設けないものの、教員が起立を拒むなど条例に違反すれば、地方公務員法違反などで処分される可能性もある。


入学・卒業式での国旗掲揚と国歌斉唱は1989年の学習指導要領改訂で義務づけられたが、文科省は斉唱の際の方法は示しておらず、学校現場の判断に任せている。府教委は2002年以降、各府立学校に対し「教育公務員としての責務を自覚し、国歌斉唱に当たっては起立し斉唱する」と文書で指示してきた。


維新の会の松井一郎幹事長は条例について「起立しての斉唱は公務員として当然のこと」と説明。橋下氏も府幹部にメールで「(起立しない教員は)公務員の身分保障に甘え過ぎ」「教委がマネジメントできなければ条例化するしかない」と主張していた。


一方、国歌斉唱時の起立を各教委が学校側に通達し、従わない教員を処分する動きは各地に広がる。09年度には北海道、東京都、大阪府広島県香川県広島市の計6教委が、校長の職務命令に従わなかったとして教員計24人を懲戒処分した。


最高裁は07年、君が代のピアノ伴奏を拒んで処分された音楽教諭の訴訟で「校長の職務命令は合憲」と判断。一方、東京高裁は今年3月、都立学校の教職員167人の処分を「懲戒権の乱用」として取り消すなど司法判断も分かれている。大阪府で条例が成立すれば、波紋が広がりそうだ。


大阪府では09年春の入学式と卒業式で不起立の教員が著しく多かった府立学校3校を対象に、計42人を初めて厳重注意処分に。今年4月の入学式でも府立高校の教員2人が校長の職務命令に背いて国歌斉唱時に起立しなかったとして、戒告処分にした。(池尻和生、左古将規)