藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

ご近所のつながり

認知症カフェ”をご存じだろうか。
おっとその前に。

猫カフェ、寺カフェ、言論カフェ、死生観カフェなど、世はカフェブームでもある。

死生観カフェて。
(それは居酒屋では)
なぜだろうか。

「源流は1992年哲学者マルク・ソーテがパリで始めた哲学カフェでしょう。
愛や命など1つのテーマを語ろうと呼びかけると、いろいろな人が集まり、たちまちフランス中でブームになりました。」

例えば認知症カフェでは「相談」「情報交換」「傾聴」「勉強」「脳トレ」そして単なるコミュニティでもあるという。
これは多分「カフェ」という名の問題解決の場なのに違いない。

これからは寝たきり、重度介護、認知症、孤独、病気などの問題が日本を席巻するに違いない。
けれどそれを「土着(ネイティヴ)で解決する」のがカフェではないかと自分は思う。
昔の「寄り合い」とか「集会」とか「井戸端会議」みたいなものだ。

高齢化の問題は、最後は地域が解決する以外にない。
だからいろんなカフェがあってほしい。

自分も将来はそんなカフェを一つ担当したいと思っている。
親子カフェなんてどうだろうか。

国内5000か所の「認知症カフェ」 地域住民もウェルカム

2018.06.23 07:00
認知症カフェ”をご存じだろうか。認知症の人とその家族が孤立しないよう、お茶を囲むカフェの雰囲気で交流し、専門家から知識を得たりできる場所。そして認知症とは無縁の人も気軽に参加し、認知症を身近に知ることができる。

近年、急増中の全国の認知症カフェを取材して、その魅力と意義を伝えている、カメラマン/ジャーナリストのコスガ聡一さんに聞いた。

◆今や日本は世界一の認知症カフェ大国

認知症カフェは、認知症の人だけのための場所ではありません。むしろすべての人が、認知症の古いイメージを払拭し、認知症の“今”を知るための場所になることが大切な役割だと思っています」と言うコスガさん。実は彼も身内に認知症の人はおらず、“認知症と無縁の人”の1人だ。

「以前はぼくも、認知症の人は病院で寝たきり、人格も失われるようなイメージを持っていました。しかし、認知症医療の最前線の医師たちから現状を聞き、大きな衝撃を受けたのです。

今は医療やケアの技術が向上し、発症後の経過が昔に比べて格段によくなり、認知症と診断されても普通の生活が送れる人が増えている。それなのに社会から向けられる目は昔のイメージのまま。このギャップが解消されれば、認知症になっても生きやすくなる。認知症カフェは認知症と社会の架け橋のような役割も担っています」

現在、認知症カフェの数は日本全国で5000か所に迫る勢いだという。カフェが提供するサービスも多彩だ。

「大別すると、相談や情報交換、傾聴、医療・介護の識者による勉強会などを行う家族会系、みんなで体操や脳トレ、レクリエーションなどを行うミニデイサービス型、認知症であるか否かを問わず地域の多世代と交流できるコミュニティーカフェ型などがあります。これら細かい要素を独自に組み合わせて、各カフェがそれぞれの特色と雰囲気を持っています。

もともとは福祉先進国オランダで1997年に始まった“アルツハイマーカフェ”がモデルとなりましたが、このように豊かな発展を遂げたのは、日本の認知症カフェの特徴です」

カフェの参加者はもちろん、運営スタッフのボランティアなどとして、認知症でない地域住民もウエルカムだ。

「たくさんの人が入り交じり、隣で話していた人が認知症と気づいて驚いたり、自分と同じ立場の人と話して安心したり。楽しく過ごし、みんなの認知症の認識がアップデートされれば、大成功なのです」

◆1つのテーマを深く語り合い考える“カフェ”
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2018.06.23 07:00
 猫カフェ、寺カフェ、言論カフェ、死生観カフェなど、世はカフェブームでもある。

「源流は1992年哲学者マルク・ソーテがパリで始めた哲学カフェでしょう。愛や命など1つのテーマを語ろうと呼びかけると、いろいろな人が集まり、たちまちフランス中でブームになりました。

認知症カフェも発想は同じ。“認知症ってどんなもの?”と考えたり、親が認知症になった思いを語り合ったり。人と話すことで視野が広がり、心が軽くなったり、問題解決の糸口が見つかったりします。

現実的なところでは、介護家族ならではのコツや、地元の介護施設や病院のウワサ話も、極上の情報です」

2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるという。

「ぼくらは、みんなで認知症になっていくと考えています。4人の友達がいたら、自分を含め5人の中の誰かが、ある日“実は認知症になった”と告白する日が来る。そのとき、今までと変わらずつきあっていけるような世の中でありたい。そんな思いで日々、認知症カフェを取材しています」

※女性セブン2018年7月5日号