藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

総・テクノロジー企業化(1)

*[ウェブ進化論]大波近し。
日経産業より。
色んなところにセンサーやAIが使われて、ゲームから二足歩行ロボとか、それこそ雨後の筍のように開発が盛んになったのが昨年の特徴だったように思う。
閾値を超えつつある」状態だろう。
そうするとその影響はより大きくなって「産業の根幹」に影響してくるらしい。
それはそうだ。
記事の中はIT横文字のオンパレードだが、肝心なのは「従来型産業企業は、どの程度まで実際のテクノロジー企業へと進化する必要があるか。」なんて厳(いかめ)しいことを、もう中小零細企業も考えなきゃならない時代に突入していることだろう。
 
いつの間にか(少なくなったけど)街の八百屋さんも、居酒屋もスマホで在庫確認とかしているし、いずれ彼らの売上データとかが共有されだしたら、完全に「産業のテクノロジー化」の話である。
よいものを品揃えし、提供するという目的は変わらないが、技術がその下支えをかなりできるようになるだろう。
サービス業の将来は明るいのではないだろうか。
 
 
オープン型技術への移行
 
2019年10月4日 4:30
 
世界各地の企業役員室において新たな価値はクラウドコンピューティングビッグデータ人工知能(AI)などの採用から生み出されることが広く認識されている。だが、その可能性のすべてを実現するには既存のテクノロジープラットフォームから移行する必要があり、短期的な混乱や痛みが伴いかねない。

 
ジョアナ・ドレイク Current TVなどのメディア関連企業の幹部やDeNA Westの最高執行責任者を経て、コア・ベンチャーズ・グループのジェネラルパートナー。スタンフォード修士、カリフォルニア大バークレー校卒。
移行とは何を指しているだろうか。エンタープライズITは閉じられたオンプレミスの自社所有エンタープライズ・ソフトウエア・ソリューションから、ホスティングされた相互運用可能なクラウドネーティブアーキテクチャー・ソフトウエアへと移行している。
 
セールスフォース・ドットコムなどの顧客情報管理(CRM)企業は、非テクノロジー企業が最新のエンタープライズクラウド・モデルで独自のテックスタックを構築できるようにしている。セールスフォースは、主要なエンタープライズクラウド・プラットフォームへと成長している。CRMを超えて、新アプリケーション開発を通じて自社独自データから最大限のものを引き出すことを目指す顧客向けに開発者プラットフォームとして機能するまでに拡張を見た。
 
事態は急速に進展しつつある。2~3年のうちにドッカーは異なるプラットフォーム間でソフトウエア・パッケージの広範な展開を可能にする支配的なオープンソース・コンテナ・ソフトウエアになっている。
 
コンテナ化されたソフトウエアを活用するIT部門は、2016年の22%から18年は80%以上にまで拡大した(PitchBook調査)。
 
他方で、オープンソースソフトウエアは従来型産業でも全般的に普及しつつあり、。企業重役の69%が自社戦略目標にとって重要と見なしている(レッドハット、ザ・ステート・オブ・エンタープライズオープンソースレポート2019)。米クラウドフレアは9月、公開市場に力強いデビューを果たしたが、特に市場カテゴリーにおいて、19年に見られた非ハイテクインフラ企業の興奮度のやや低い新規株式公開(IPO)とは対照的に見える。
 
テックスタック・カテゴリーへのベンチャー投資の規模に一致して、私たちはより潜在力の高いIT自動化サービス開発スタートアップを目にしつつある。コア・ベンチャーズ・グループの投資先企業であるアセンドは、機械学習とAIを利用してデータパイプラインプロセスを自動化し、データサイエンティストがデータモデルに注力できるようにしている。従来型産業企業では、今でもデータサイエンティストがデータエンジニアリングにあまりに多くの時間を費やしているのは明らかだ。
 
従来型産業企業は、どの程度まで実際のテクノロジー企業へと進化する必要があるか。ビジネス戦略の中核としてデータ・クラウドコンピューティングを採用する好機は何か。読者の方々も新たなテックスタックを採用して急速な現代化を遂げておられると察する。ぜひ、そのプロセスやご苦労話をお聞きしたい。
 
日経産業新聞2019年10月1日付]