藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

コロナで思うこと(1)

*[ウェブ進化論]膨らみ過ぎた経済。

i-Phoneが発表された2008年にはまだそんな感覚はなかった。

「便利な端末の時代になったな」くらいに思っていた。

その少し前に、ようやくパソコンが一人一台、「OS+多くのアプリ」に普及していた頃だった。

「それ」が世界中の個人に広がり「スマホ+無限のアプリ」になる様子は想像ができなかった。

(自分たちの想像力はSF作家に学び直す必要があると思う)

そしてi-Phone以来十年あまりが経ち、amazonの評判が「過大投資のリスク企業」から「ECの覇者」に変わった。

「世界中で製造した物を世界中に届ける」ことが当たり前になって今に至っている。

自分はインドア派なこともあり、世界中の物流とか、(観光インバウンドなどの)人の移動とかはこんなに必要なのだろうか? と常々感じていたけれど、この度のコロナショックでつくづく疑問に思っている。

世界中で「最も安い場所で物を作り、最も高く売れるところに運ぶ」という物流と。

そして世界中に商圏を広げ、地域の制限なしにあらゆる業種が競い合う。

金融はそれに輪をかけて「グローバル経済」を推し進めたと思う。

何かコロナが「そうした熱狂」に警鐘を鳴らしていると感じるのは、自分がもう「古い方の人間」だからなのだろうか。

観光に、ビジネスにと世界中の人々が過剰にも動き回ることには今後は"つつしみ"が必要なのではないかと感じている。

2020年は、極端な世界経済が地域へと向かう転換の年になるのではないだろうか。

(つづく)