藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

コロナで思うこと(2)

*[ウェブ進化論]情報の海の中で。構造をつかもう。

コロナの禍中で正確な情報が欲しい時に、これほど様々な発信がネット上に出現したのは恐らく初めてだろう。

トピックとしては米テロや日本の震災以来だろうから、近年では最大の出来事だ。

サイト記事から個人のブログ、専門家のブログに動画と「コロナイシュー」にこれほどの記事が上がっていることにまず驚く。

 

そして。

取捨選択が難しい。

特に動画では現場のドクターや、医大や研究所の学者や物理や統計の科学者、さらには経済や金融系のコンサルタント、さらには素人やタレントまでが入り乱れている。(テレビの報道などはほとんどこれで埋まっているらしい)

さらにそこに「行政」がからむ。

助成金はどうなる、休業補償の申請はどう、飲食店は慎め、など情報が錯綜していて落ち着かない。

これほどの「情報混乱の経験」はこれからもなかなか出来ないのではないだろうか。

 

今回の経験で露わになったのは「医療分野の専門家」であっても意見は一つではなく、また医療や科学の世界は突き進めるほどに「さらなる未知」が待っているという真理だ。

そしてそれに向かって直向きに探究している研究者が大勢いることを知らしめたと思う。

臨床で闘う医療関係者の苦労も凄まじいが、「仮説を立てながら未知のウィルスと闘う」という人たちの努力と成果があって今の医療システムがあることを実感する。

そしてまたそこに「医療保険」「研究費」「薬価」などの"お金の話"が必ず纏わりついていることも見えてしまう。

若い人にはこの騒動で「世の中の縮図」を知ってもらうことも重要な社会勉強ではないだろうか。

(つづく)