藤野の散文-私の暗黙知-

毎日の中での気付きについて書いています

デジタルと中立

*[ウェブ進化論]頭の中に残すこと。
スマホが故障してデータ移行。約一時間。
クラウドの普及で恐ろしく便利になったがLINEなどいくつかのデータを消してしまった。
携帯電話の前の電子手帳の時代からデジタル機器に慣れ親しんできたが、そろそろ潮時かなぁと思う。
 
昔は丁寧に管理していた登録データなどが消えたら凄い喪失感があったものだが(開発だと激怒られた)あきらめも早くなった。
当時は「ソフトの持つ機能を駆使して、最大限に使いこなす」ことに熱中していたが最近は「過度の依存はやめよう」と思うようになった。
便利なこともミディアムレベルにしておかないと、相当"足腰"が鈍っている気がする。
特に記憶することについては、もう自分の電話番号以外は一つも覚えていないし、先日手書きの手紙を書いたらあまりの書き損じの多さに驚いた。
 
ネットの検索が優れて「覚えている知識の価値」は著しく下がった。
けれど「すべてを忘れてしまって、いつでも呼び出せばいい」ということでもなさそうだ。
「覚えておいて、頭の中で揉んでみる情報」と「いつでも取り出せるから、むしろ忘れてしまうべき情報」の選択が必要なのだと思う。
「記憶情報」と「忘却情報」の分け方を意識しておかないと、全部忘れてしまって頭の中はスッカスカになっては困る。
情報が氾濫する時代の泳ぎ方。
基礎の知識はきちんと学ぼう。